新しいことを始めるとき、気持ちを切り替えたいときに、ヘアスタイルを変えたいと思う人もいるでしょう。ですが、薄毛が目立ち始めると髪型に困ってしまうかもしれませんね。今回は、薄毛の人はヘアスタイルを決めるとき、どんなことに気を付けたらいいのかをご紹介します。
薄毛は隠さないほうがいい?
薄毛になると、髪型を工夫してできるだけ薄毛が目立たないように…と考える人が多いと思いますが、実は薄毛を隠す髪型は逆効果です。髪型が不自然になり、無理やり隠していることが周囲にわかりやすくなります。隠した場所に人の視線は集中しやすく、余計に目立ってしまうのです。 薄毛を隠さない髪型をしたほうが、結果的に薄毛を隠すことができます。
カラー・パーマはしてもいいの?
薄毛になると、少しでも頭皮に負担をかけないようなお手入れを行う必要があります。そこで心配になるのが、カラーやパーマです。
パーマについて
髪の毛の主成分は、タンパク質の一種であるケラチンです。ケラチンの成分の1つ、シスチンというアミノ酸がケラチンを結合するのですが、パーマはアミノ酸結合の特性によってかけられています。パーマ液は、シスチンの結合を切断する1液、シスチンを再度結合させる2液の2つで構成されます。
シスチンの結合を1液で切断し、ロットを巻いて2液で結合をすると、ロットの通りに髪の毛にパーマがかかる、という仕組みです。パーマをかける工程で、少なからずダメージは受けてしまいます。 特に1液は薬剤を浸透させるためにアルカリ剤が含まれます。本来人間の髪の毛と頭皮は弱酸性なのですが、パーマ液によってアルカリ性に変わるため、刺激が加わって頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまうでしょう。
カラーについて
カラーは髪の毛の内部にあるキューティクルを開いて色素を入れる、という仕組みです。美容院などで行われているカラーは、同時に少しだけヘアブリーチをして髪の毛の本来の色素であるメラニン色素を分解して色を入れています。カラーもパーマと同じように、弱酸性の頭皮や髪の毛をアルカリ性に変えてしまうため、ダメージが発生するでしょう。
またキューティクルを一度開いているため、ケアしないと髪の毛が傷んで弱々しくなっていきます。 ブリーチはケラチンを分解することになるため、カラーを入れるよりもさらにダメージは受けやすくなるといえるでしょう。
パーマ・カラーともにどちらもダメージがゼロというわけにはいきませんが、基本的には髪の毛に行うため、頭皮への影響はそれほど大きくないといえるでしょう。しかし、施術の最中に薬剤が頭皮に付着してしまうことも多く、頭皮にも少なからずダメージは加わってしまいます。髪の毛の状態が悪いとその影響が頭皮にまで広がることも多いですし、髪の毛が傷むとより薄毛が目立ちます。パーマやヘアカラーをした後は、髪の毛を守るバリアが弱まり無防備で傷みやすい状態になっているため、ヘアケアをしっかりと行ってくださいね。
また、シャンプーは頭皮の皮脂を過剰に奪ってしまうものは避け、刺激が少ないアミノ酸系シャンプーなどを選びましょう。 また、最近は市販のヘアカラー剤も多く気軽にヘアカラーができるようになりましたが、自分で髪の毛を染めると頭皮に刺激が加わる可能性が高くなります。髪の毛を染める際は美容院でプロの施術を受けることをおすすめします。美容院でパーマやヘアカラーをした際は、できれば一緒にトリートメントもお願いすると傷みが軽減されます。
薄毛でも大丈夫!おすすめの髪型をご紹介
縦長効果の感じられる「ツーブロック」
安定した人気を誇っているツーブロックの髪型は、薄毛が気になる人におすすめです。刈り上げている分、髪の毛を残したところのボリュームが多く感じられます。視線が上がって縦長効果があるため、薄毛の部分に視線も集中しません。毛先は一定方向ではなく、整髪料で散らすとさらに視線が分散され薄毛が気にならなくなります。
・クラシカルで男前な「バーバースタイル」
ツーブロックと同じようにサイドは刈り上げるのですが、ツーブロックよりもトップは長めに残します。そしてスタイリングによって前髪を上げておでこを出すスタイルです。特に、前髪を後ろに流してオールバックにするスタイルが男前と人気があります。ヘアセットをする際に大事なのは、光沢感です。ジェルやワックスなどでツヤ出し効果のあるものを選びましょう。整髪料を多く使うため、1日の終わりにはシャンプーはしっかりとして汚れを落としてくださいね。
・潔くかっこいい「坊主」
薄毛は気になるし、でもヘアセットも面倒…という人におすすめしたいのが坊主です。坊主には抵抗がある人も多いですが、隠す必要もなくなり気持ちが楽になります。坊主にするといっても少し長さを残すことができますし、薄毛の部分との境目も目立たなくなるでしょう。
薄毛も気にならなくなる?ヘアセットのコツ
・ヘアセットの前に濡らす
朝起きると寝癖がついているため、一度濡らしましょう。濡らすことで寝癖がリセットされますし、夜中に付着した汚れもある程度落とすことができます。
・ブローは根元からしっかりと立ち上げる
髪の毛を濡らしたら、次はブローです。面倒で自然乾燥させてしまう人も多いのですが、ブローをちゃんとするだけでボリュームアップできます。ブラシを使って根元から持ち上げるように乾かしましょう。注意してほしいのは、根元に長時間ドライヤーの熱を当てないことです。頭皮は刺激に弱いため、熱によってダメージを受けてしまいます。ブローの際は30㎝ほど地肌から離しましょう。
・整髪料は頭皮につかないように気を付ける
頭皮に整髪料がついてしまうと、毛穴に入り込んで髪の毛の成長を妨げます。また日々のシャンプーで落としきれず、頭皮環境が悪くなってしまうでしょう。整髪料を使う際は頭皮につかないよう気を付けてください。
薄毛対策はあきらめずに続けよう
薄毛だからといって、おしゃれなヘアスタイルをあきらめる必要はありません。好きな髪型を楽しみながら、しっかりと対策をしていきましょう。
・日々のケアをしっかりと行う
薄毛対策で大事なのは、特別なケアではなく日々のケアです。シャンプーやブローの仕方など、普段何気なく行っているケアの方法を一度見直し、正しい方法で行いましょう。正しいケアを積み重ねていくことが薄毛対策の基本です。
・育毛剤などを使ってみる
育毛剤は、頭皮や髪の毛に直接栄養を送って頭皮環境を整えてくれます。様々な育毛剤が販売されていますが、配合されている成分をチェックして自分にあったものを見つけましょう。
・体の内側から見直すことも大事
外側からのケアだけでなく、内側からのケアも非常に大切です。頭皮も髪の毛も、日々口にしている食べ物から摂取する栄養があるからこそ成長します。脂っこい食べ物ばかり口にしていたり、偏った食生活をしていると栄養不足になってしまいます。また、生活習慣による影響で成長しづらくなることも。生活を見直して健康的な毎日を送るようになると、頭皮も髪の毛も元気になっていきます。
まとめ
薄毛になっても、楽しめる髪型はたくさんあります。髪型がきまると、それだけで毎日楽しく過ごすことができますよね。薄毛でも目いっぱいおしゃれな髪型を楽しんでください。そして日ごろのケアをしっかりと行い、薄毛対策も続けていきましょう。