なぜAGAになるのか?ヘアサイクルのしくみ

AGAになるのはなぜ?

AGAは主に、遺伝などの要因によって男性ホルモンが異常な状態に変化することで、ヘアサイクルが不安定になることから発症します。毛髪の生え変わりには定期的なヘアサイクルがあります。毛周期といって、毛髪を生成する毛乳頭細胞の「成長期」、「退行期」「休止期」の3つの周期を繰り返して生え変わるサイクルを指します。男性ホルモンの変化によって、このヘアサイクルのうち「成長期」の期間が短縮することで毛髪の成長が滞り、薄毛を発症させてしまいます。正常な毛髪の生え変わりのリズムが行われない結果、毛髪が太く強くなる前に生え変わってしまうのです。

正常なヘアサイクルとは?

正常なヘアサイクルは、各期ともに決まったサイクルで行われます。「成長期」は、毛髪をつくる毛乳頭細胞が最も活動的で、太くて強く、長い毛髪の成長を促します。およそ2~6年間ほどの「成長期」を終えると、次に「退行期」を迎えます。「退行期」は、成長した毛乳頭細胞が毛根の深いところで退縮が始まり、毛根が完全に退化する時期です。この期間を約2週間程度とします。次に、「休止期」を迎えます。「休止期」では、毛乳頭細胞の成長が止まり、いよいよ毛髪の脱落の準備に入ります。これが脱毛です。この「休止期」は3~4カ月ほどです。これら3つのサイクルを繰り返し行われるのが、正常なヘアサイクルです。

AGAの原因である男性ホルモンの変化とは?

正常に行われるべきヘアサイクルを狂わせてしまうのが、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種です。太くて丈夫な髪の毛を作る「成長期」を妨げる働きをします。このジヒドロテストステロンですが、テストステロンが変化することで生み出されるのです。「成長期」が短縮することで、太くて長い毛髪に成長出来ない、さらに脱毛の時期が早く来てしまうために薄毛になってしまいます。健康な毛髪も抜け落ち、次に生えてくる毛髪も細く弱々しく、抜けやすいといった状態になります。男性らしさを保つテストステロンが一転すると、強力な脱毛作用を促すジヒドロテストステロンを作り出してしまいます。

テストステロンがなぜジヒドロテストステロンに変化するのか?

男性らしさを保つ男性ホルモン、テストステロンの分泌は年齢とともに減少します。分泌が減少して不足分の男性ホルモンを生成しようと、より強力な男性ホルモンを作り出すために「5αリダクターゼ」という酵素がテストステロンと結び付き、ジヒドロテストステロンに変化します。この酵素の存在によって、脱毛作用を促すジヒドロテストステロンが生まれてしまうわけですが、毛乳頭細胞の受容体の感度によって、ジヒドロテストステロンの作用も異なります。この酵素の量や受容体の感度の違いなどは遺伝によって違うことから、AGAになるかならないかは遺伝によると言っても良いでしょう。