年齢が上がるにつれ、どんどん薄毛が気になってはいませんか?
朝起きたときに枕にたくさん髪の毛がついていたり、ヘアセットをするときや洗髪するときにも抜け毛が心配になったり…日々髪の毛のことで悩むのはとてもストレスですよね。
「そもそもどうして薄毛になるんだろう?」と疑問を持っている人も多いかもしれません。
そこで今回は、薄毛になりやすい原因についてと、育毛剤の選び方をご説明していきます。
1.AGAについて
CMなどでもよく聞くAGA(エージーエー)はAndrogenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」という意味です。
成人男性によくみられる髪が薄くなる症状を指しますが、額の生え際や頭頂部の髪の毛について、どちらか一方、もしくは両方から薄くなってしまう症状です。
一般的に、遺伝や男性ホルモンの影響、生活環境などが原因と言われています。
AGAの人は全国で1200万人~1500万人程度いるといわれていて、そのうち気にかけているのは800万人程度、何かしらのケアを行っている人は650万人程度といわれています。
AGAは進行性なので、何もしないで放っておくと髪の毛の数は減り続けて、徐々に薄くなります。ですのでAGAに気がついたら早めにケアをすることが大切です。
2.AGAの特徴
AGAに該当する人は、20~69歳成人男性のうち約3人に1人といわれています。
AGAについては医師の適正な診断がオススメですが、いくつか特徴があります。当てはまる項目が多いようでしたら、一度お医者さんに相談をしてみましょう。
- 薄毛が思春期以降に始まって、徐々に進行する。
- 額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方または双方から薄くなり進行する。
- うぶ毛のような十分に育たない髪の毛が多い。
- 太くしっかりした髪の毛が、細く短めの髪の毛になり頭皮が透けて見えるように。
- 両親や祖父母など親族に脱毛症の人が多い。
3.髪の毛の仕組み
正常時のヘアサイクルにおいて、髪の毛の成長期は2年から6年ほどで、この間に髪の毛が伸びていきます。成長期に太くしっかりした毛になり、1ヶ月では約1cmほど伸びます。
しかしAGAにおいて髪の毛の成長期は数ヶ月から1年と短いのが特徴です。十分に毛が成長せずに、退行期・休止期に移行してしまうので、うぶ毛のような髪の毛が増えてしまうんです。
ただし、AGAの場合、薄毛になっていてもうぶ毛は残っているので、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。そのため諦める必要はありません。
4.薄毛の原因は?
薄毛対策のために、まずはどのような原因があるのか見ていきましょう。
薄毛の原因【1】男性ホルモン
男性ホルモン(テストステロン)は、体毛やヒゲなどの成長を促します。しかし、頭髪に関しては逆になり毛根の毛母細胞でDHT(ジヒドロテストステロン)に変わり毛母細胞を萎縮させ、髪の成長を妨げる可能性があります。
薄毛の原因【2】遺伝
薄毛には遺伝的要素が大きく関係していますが、男性ホルモンの受容体の遺伝子を調べて男性ホルモンの影響を受けやすい体質かどうかを知ることで、体質にあった治療の方針を立てることができます。
薄毛の原因【3】ストレス
心と身体に悪影響を与えるストレスは、髪の毛にとっても悪い影響を与えてしまいます。
ストレスにより自律神経やホルモンバランスが乱れると血流が悪くなり、十分な栄養を毛根に運搬できなくなってしまうため、薄毛や抜け毛に繋がりやすくなります。
薄毛の原因【4】生活習慣
髪の毛の生成にはビタミン・ミネラルが必須ですが、食生活が乱れていてきちんと栄養摂取ができていなかったり、不規則な生活や睡眠不足も髪の毛の成長を妨げてしまいます。
毛根のベタつき、頭皮の脂っぽさ、髪全体の臭いなど頭皮に関しての悩みは早めに改善することで薄毛や抜け毛の予防や解消に繋がります。
5.育毛剤ってどんなものなの?
育毛剤を使用する目的は、抜け毛の予防、育毛、発毛の促進です。
育毛剤を使用すると、育毛剤の有効成分が頭皮の血行を促したり、栄養を与えたりするため、頭皮環境改善に役立ちます。そうすると健康的な毛髪を保ち、抜け毛や薄毛を防ぐことにつながります。
育毛剤というと、多くの人がすでに薄毛や抜け毛に悩んでいる人が使うもの、といったイメージがあるかと思いますが、抜け毛予防につながる育毛剤は今現在抜け毛や薄毛に悩む人だけではなく、将来的に抜け毛を予防したい人が使用することも効果的なんです。
6.育毛剤と発毛剤の違いは?
育毛剤と発毛剤の違いを知らない人も多いと思いますが、育毛剤は医薬部外品、発毛剤は医薬品です。
育毛剤の用途は「抜け毛の予防」であることに対し、発毛剤の用途は「薄毛の治療」です。
育毛剤は健常な方を対象としますが、発毛剤はAGAの方や壮年性脱毛症の方を対象とします。(※壮年性脱毛症はAGAの一種で、40~50代の男性を指します)
しかし育毛剤も発毛促進、育毛、脱毛予防効果が認められているのでAGAの人も手軽に取れる対策として育毛剤を使用するのは問題ありません。
治療薬ほどの効果を期待することはできませんが、育毛剤の場合は身体への負担や副作用のリスクも少ないといったメリットがあります。
「今ある髪を育毛したい」
「手軽な対策を取りたい」
「副作用のリスクを減らしたい」
という人は、育毛剤の使用をオススメします。
7.育毛剤にはどんな効果がある?
育毛剤は、発毛のための頭皮環境を整え、発毛促進の効果が期待できます。
頭皮の血行を促し、頭皮全体に発毛に必要な栄養分を巡らせることで健康な毛髪が育ちます。ハリやコシのある健康的な毛髪を育てることで、頭皮から抜けにくくなり髪全体のボリュームアップを期待することができます。
また、抜け毛や薄毛の予防だけではなく、頭皮の荒れを防いでふけやかゆみがない状態にする効果も期待できます。頭皮の状態と抜け毛には深い関わりがあるので、ふけやかゆみといった頭皮トラブルで悩んでいる人は、ぜひ積極的に育毛剤を取り入れましょう。
8.育毛剤の選び方に男女で差はある?
育毛剤は抜け毛や薄毛が気になる場合に使用するものですが、最近では女性でも抜け毛や薄毛に悩む人が増えてきました。育毛剤を選ぶ場合に男女差はあるのでしょうか?
育毛剤は抜け毛を予防して髪を育むためのサポートをしてくれますが、種類がいくつかあるので選び方を間違えてしまうと、かえって症状が悪化したり効果が出ない場合があります。男女共通で使える育毛剤もありますが、男性と女性では根本的な原因の違いもあるので自分にあった育毛剤選びが大切です。
【男性の場合の育毛剤の選び方】
男性の抜け毛や薄毛の場合、多くの場合はAGA(男性型脱毛症)です。AGAは治療をすることもでき、効果が認められている育毛剤もあるので、使用することで再び髪が生えてくる可能性があります。
AGA専用の育毛剤を選びますが、頭皮に塗布するタイプと、内服薬と2つタイプがあります。抜け毛、薄毛を気にする人の多くの原因に血行不良が挙げられますが、この場合は頭皮に血液が十分に行き届かないため、頭皮が硬くなったり血行不良により冷えて乾燥してしまいます。こういった場合は、血行促進をさせる作用がある育毛剤を使いましょう。
育毛剤の使用に併せて、頭皮マッサージも行うとより効果的です。
髪の毛を生み出す毛母細胞自体の活動が休止している場合は、毛母細胞を活性化する成分を届ける必要があります。これらには男性ホルモンの影響や、遺伝的要因、ストレス、運動不足などが原因と考えられています。
【女性の場合の育毛剤の選び方】
女性の場合は抜け毛や薄毛の原因がいくつかある場合があるので、一つの原因だけ探さず、幅広く考えましょう。女性の場合の抜け毛や薄毛は男性のように頭皮が露出するというよりも、全体的にボリュームダウンして薄毛という印象を与えます。症状がひどくなる前に対策を取りましょう。
女性の場合の抜け毛や薄毛は多くの場合は女性ホルモンが関係していて、特に更年期になると女性ホルモンが激減してしまうため抜け毛や薄毛につながります。更年期は体内の水分も減り頭皮も乾燥しやすくなったり、血行不良で頭皮が冷えて髪の成長が妨げられます。
女性の場合も血行促進を促す育毛剤を使用することは有効で、そこに頭皮マッサージを併せて行ったり、食生活など生活習慣を見直すとよいでしょう。
9.まとめ
いかがでしたでしょうか。
薄毛や抜け毛の原因についてや、育毛剤についてのご説明をしました。日々、髪の毛を育てることを心がけながら生活するかしないかで、5年後、10年後に大きな差が生まれてしまうかもしれません。
できることをコツコツを行うことを心がけていきましょう。